映画 『アサシンクリード』(ネタバレ)

映画『アサシンクリード』を観ました。

映画の宣伝で舞台がルネサンス期スペインであること、ジェレミー・アイアンズが出ること、

このふたつで観ることにしたようなもので、

アサシンクリードというのがゲームであることもシリーズものらしいことも知らず。

観終わって、これって続くんだろうなあと思い、

観終わって、プログラムを読んでゲームが原作なのかあと納得した次第。

要するに、そんなに期待して観たわけじゃないのだけれど、

荒唐無稽でおもしろかったし、ジェレミー・アイアンズはもちろんよくて、

そして主役のカラム/アギラールを演じるマイケル・ファスベンダーがかっこよかった!

話の前半ではちんけな悪党でどこかぼやっとした感じなのに、

覚醒してからが動くギリシャ彫刻みたいで、

ヘラクレスとかペルセウスとか泰西名画の英雄を観るようでした。

(彫刻みたいって言っておいて、名画もないもんだと思うけど、

 雰囲気がわかってもらえるでしょうか?

 素晴らしい肉体美だってことを)

そしてこのカラム/アギラールの決めポーズがイーグルダイブというジャンプなのですが、

これがもう、ここ観るためにこの話はあるのか!?と思うくらいの決めポーズ。

映画の中でもヒロイン・ソフィア(マリオン・コティアール)がため息をつきますが、

「待ってました!」とか「やんややんや」と喝采を送りたかったです。

この話、現代と15世紀末のスペインを遺伝子を辿って行ったり来たりする、

ふたつの時代がかぶっている話なんですが、

思いのほかややこしくもなく、痛快娯楽時代劇として楽しめました。

なんでもかんでもテンプル騎士団ダ・ビンチ・コードもそうだったけど)かとも思うけど、

娯楽時代劇にあんまり時代考証を求めても仕方がないというか、無粋でしょう。

江戸時代の話だと思ってたら、曾我物語なのか!?みたいな仕掛けの話なんだと思います。

ストーリーより主人公の決めポーズのほうが観甲斐があるとこも歌舞伎に似てる。

「エデンの果実」の探索も、御家の重宝探しに似てるかも。

ストーリーとしては人類から暴力性を除去できるが、同時に自由意志も奪うらしい「エデンの果実」の行方を21世紀になってもテンプル騎士団の末裔が探していて、

そこでアサシンクリードの末裔のカラムが捕まってしまったということです。

自由意志を貫くためには暴力も必要とも取れてしまうし、

一部の人間が「エデンの果実」を得て、他を非暴力的従順な民として支配する平和って、ホントに平和か?という問いが残ります。

あとね、時代が15世紀末のスペインでグラナダ陥落直前なのです。

で、ロケしたのかセットかわからないですが、アルハンブラ宮殿が出てきます。

そういうのも嬉しいです。

そして「エデンの果実」。

ようするにリンゴなのですが、この映画の最後でソフィアの父・リッキン博士がこのリンゴを手にします。

テンプル騎士団の流れを現代にひくアブスターゴ財団の総会で、ついに「エデンの果実」を手に入れたことを報告する博士。

長身痩躯のジェレミー・アイアンズが右手にリンゴを掲げて‘apple’…

脳内にPPAPのメロディーが流れてしまった私でした。。。

もう半年早くこの映画を観ていればこんなことには^^;

J・アイアンズのPPAP観たいなー、でももう古いかなー。

そんなこんなで、とにかく想定外に楽しめる映画でした。

たぶん続きができるんだろうけど、アイアンズはもう出ないだろうから、

時代設定次第で観るかどうかだな。

ファスベンダーのイーグルダイブはまた観たいです。