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日記×僧兵(12)

順番がめちゃくちゃになっているが、再び「橋合戦」に戻る。

僧兵の五智院の但馬の活躍を読み落としていたからだ。

但馬は、橋のたもとで、武士達と共に矢を射って戦っていた。

武士達と共に、鎧や楯を貫通する矢を放っていたというから、ライフル級の矢だ。

これだけなら、源為朝保元の乱でやっていた。

だが、但馬の真骨頂は矢を射ることではなかった。

ただ一人、橋の上に進んで立った。

自ら恰好の的となった但馬に平家方は、遠慮なく次々と矢を放つ。

但馬は、何をしたいのか。

その答えは、矢が近づいた時に明らかになった。

但馬は、持っていた長刀で、自分に向かってくる矢をかわしながら、すべて長刀で切って落としたのだ。

少年漫画かハリウッドアクションか香港アクションがやりそうな動きを、源平時代にやってのけたのだ。

それはさておき、但馬の真骨頂は矢を射ることではなく、矢を防ぐことであり、矢の的になりに行ったのは、敵の矢数を減らすためだったのだ。

以後、但馬は「矢切の但馬」という呼び名がついたというから、この戦いで生き延びたようだ。

平家物語」には、超人的な動きをする武士達の活躍が目立つが、僧兵達も十二分に超人的な動きを見せていた。